令和3年12月農業気象月報

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概要

令和3年（2021年）12月
宮崎地方気象台

12月の気象概況

気圧の谷や湿った空気等の影響で曇りや雨の日もあったが、期間を通して高気圧に覆われて晴れた日が多かった。また、冬型の気圧配置の強まりや寒気の流れ込みなどにより、気温が平年より低い日もあった。赤江では年間降水量の多い方からの極値を更新した。（極値更新表は下記参照）
県内各地の月平均気温は平年差－0.9℃～0.0℃で油津、古江、日向、神門、西米良、西都は平年より低く、他は平年並だった。月降水量は23.0 ミリ～83.5 ミリ（平年比30％～76％）で加久藤は平年並で、他は平年より少なかった。月間日照時間は平年比121％～136％で鞍岡、加久藤は平年より多く、他は平年よりかなり多かった。

【上旬】

気圧の谷や湿った空気の影響を受けた日もあったが、高気圧に覆われて晴れた日が多かった。期間の初めは寒気の流れ込みや放射冷却の影響で気温が平年より低かった。このため、2 日に初霜（平年と同じで、昨年より14 日早い）と初氷（平年より4 日早く、昨年より14日早い）を観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差－1.8℃～－0.2℃で延岡、小林は平年並、他は平年より低かった。旬降水量は、0.0 ミリ～6.0 ミリ（平年比0％～15％）で鞍岡、日之影は平年より少なく、他は平年よりかなり少なかった。旬日照時間は、平年比137％～159％で全ての地点で平年よりかなり多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年より低く、旬降水量は平年よりかなり少なく、旬日照時間は平年よりかなり多かった。

【中旬】

期間の中頃は一時的に冬型の気圧配置が強まった日があったが、高気圧に覆われて晴れた日が多かった。16 日は低気圧や前線の影響で小林で日最大10 分間降水量10.5 ミリを観測、17 日は冬型の気圧配置が強まった影響で加久藤で日最大風速11.5ｍ/ｓ、西米良で日最大瞬間風速22.7ｍ/ｓ、加久藤で20.8ｍ/ｓ、神門で18.2ｍ/ｓを観測し、いずれも12 月の極値を更新した。
県内各地の旬平均気温は、平年差0.0℃～＋0.7℃で延岡、宮崎、串間は平年より高く、他は平年並だった。旬降水量は、20.5 ミリ～70.0ミリ（平年比95％～265％）で加久藤は平年よりかなり多く、宮崎、高千穂、古江、日之影、日向、赤江、串間は平年並、他は平年より多かった。旬日照時間は、平年比116％～138％で都城、宮崎、西都、串間は平年よりかなり多く、他は平年より多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年並、旬日照時間は平年よりかなり多かった。

【下旬】

気圧の谷の影響で曇りや雨となった日があったが、その他の日は高気圧に覆われて晴れた日が多かった。26 日は古江で日最高気温5.1℃を観測し、日最高気温の低い方から12 月としての極値を更新した。また、27 日は日向で日最低気温－5.5℃、古江で－3.4℃を観測し、日最低気温の低い方から12 月としての極値をそれぞれ更新した。また、29 日は強い寒気の流れ込みにより、初雪（平年より15 日早く、昨年より1 日早い）を観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差－1.4℃～－0.4℃で加久藤、小林は平年並、他は平年より低かった。旬降水量は、0.5 ミリ～12.5 ミリ（平年比2％～32％）で日之影、加久藤は平年よりかなり少なく、都城、高千穂、鞍岡、椎葉、西米良、都農、えびの、小林は平年より少なく、他は平年並だった。旬日照時間は、平年比99％～119％で宮崎、都城、古江、西米良、西都、串間は平年より多く、他は平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年より低く、旬降水量は平年並、旬日照時間は平年より多かった。