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概要
令和2年(2020年)5月
宮崎地方気象台
5月の気象概況
高気圧に覆われて晴れた日もあったが、期間を通して、前線や湿った空気等の影響で曇りや雨の日が多く、日降水量が100 ㎜を超える大雨となった日があった。このため、月降水量が加久藤で538.0 ㎜に達し、月降水量の多い方からの5月の極値を更新した。
県内各地の月平均気温は平年差+0.2℃~+1.2℃で油津、神門、西都は平年より高く、古江、日向は平年並で、他は平年よりかなり高かった。月降水量は205.5 ㎜~538.0 ㎜(平年比89%~229%)で西米良、加久藤、小林は平年よりかなり多く、宮崎、油津、日向、深瀬、串間は平年並で、他は平年より多かった。月間日照時間は平年比91%~106%で全ての観測所で平年並だった。
【上旬】
高気圧と前線や気圧の谷の影響を交互に受けて、天気は数日の周期で変化した。4日は、暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が不安定となって、加久藤で日最大1時間降水量55.0 ㎜の非常に激しい雨を観測、また、7日は、高気圧に覆われて空気が乾燥し、延岡で日最小相対湿度14%を観測し、それぞれ5月の極値を更新した。
生物季節観測では、ほたるの初見を平年より8日早い8日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差+0.7℃~+2.1℃で加久藤、小林は平年よりかなり高く、他は平年より高かった。旬降水量は、10.5 ㎜~94.0 ㎜(平年比16%~99%)で高千穂、鞍岡、諸塚、神門、西都、国富は平年よりかなり少なく、延岡、古江、加久藤、えびの、小林は平年並で、他は平年より少なかった。旬日照時間は、平年比92%~118%で都城、加久藤、小林は平年より多く、他は平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年より少なく、旬日照時間は平年並だった。
日々の天気概況 | 宮崎市の昼間の天気 | |
---|---|---|
1日 | 高気圧に覆われた。 | 晴 |
2日 | 高気圧に覆われたが、次第に気圧の谷の影響を受けた。 | 晴後一時曇 |
3日 | 前線の影響を受けた。 | 雨後時々曇 |
4日 | 気圧の谷や湿った空気の影響を受けたが、次第に高気圧に覆われた。 | 曇一時雨後晴 |
5日 | 高気圧に覆われたが、湿った空気の影響を受けた。 | 曇時々晴 |
6日 | 気圧の谷の影響を受けた。 | 曇 |
7日 | 高気圧に覆われた。 | 晴 |
8日 | 湿った空気の影響を受けたが、次第に高気圧に覆われた。 | 曇一時雨後晴 |
9日 | 気圧の谷や湿った空気の影響を受けた。 | 雨時々曇 |
10日 | 前線や湿った空気の影響を受けた。 | 曇時々雨一時晴 |
【中旬】
期間の初めと終わりは、高気圧に覆われて晴れた日があったが、中頃は、前線や湿った空気の影響で曇りや雨となった。16 日と18 日は、日降水量が100 ㎜を超える大雨となった所があり、16 日に日最大10 分間降水量が高千穂で6.0 ㎜、日最大1時間降水量が串間で50.5 ㎜、日降水量が加久藤で228.5 ㎜、日之影で122.0 ㎜、18 日に日最大10 分間降水量が神門で9.5 ㎜を観測した。また、19 日に日最大風速が西米良で北東の風7.4m/s を観測し、それぞれ5月の極値を更新した。
生物季節観測では、やまつつじの開花を平年より23 日遅い18 日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差+0.3℃~+1.5℃で延岡、都城、宮崎、小林、串間は平年よりかなり高く、日向は平年並で、他は平年より高かった。旬降水量は、149.0 ㎜~450.5 ㎜(平年比205%~515%)で油津、串間は平年より多く、他は平年よりかなり多かった。
旬日照時間は、平年比112%~134%で西米良は平年より多く、他は平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり高く、旬降水量は平年よりかなり多く、旬日照時間は平年並だった。
日々の天気概況 | 宮崎市の昼間の天気 | |
---|---|---|
11日 | 高気圧に覆われた。 | 晴 |
12日 | 気圧の谷や湿った空気の影響を受けたが、次第に高気圧に覆われた。 | 曇後一時晴 |
13日 | 高気圧に覆われた。 | 晴一時曇 |
14日 | 高気圧に覆われた。 | 晴 |
15日 | 前線や湿った空気の影響を受けた。 | 曇後一時雨 |
16日 | 前線や湿った空気の影響を受けた。 | 大雨、雷を伴う |
17日 | 前線や湿った空気の影響を受けた。 | 曇一時雨 |
18日 | 前線の影響を受けた。 | 雨時々曇、雷を伴う |
19日 | 前線や湿った空気の影響を受けたが、次第に高気圧に覆われた。 | 晴後一時曇 |
20日 | 高気圧に覆われたが、一時気圧の谷の影響を受けた。 | 晴後一時曇 |
【下旬】
高気圧に覆われて晴れた日もあったが、期間を通して、気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった。28 日と29日は気温が平年より高く推移して真夏日となった所があり、28 日は串間で、全国で最も高い日最高気温30.5℃を観測した。
また、九州南部では、30 日ごろ梅雨入り(平年より1日早く、昨年より1日早い)したと見られる。
県内各地の旬平均気温は、平年差-0.4℃~+0.8℃で都城、神門、加久藤、串間は平年より高く、日向は平年より低く、他は平年並だった。旬降水量は、7.5 ㎜~45.5 ㎜(平年比9%~50%)で古江、北方は平年並で、他は平年より少なかった。旬日照時間は、平年比63%~89%で串間は平年並で、他は平年より少なかった。
宮崎市の旬平均気温は平年並で、旬降水量と旬日照時間は平年より少なかった。
日々の天気概況 | 宮崎市の昼間の天気 | |
---|---|---|
21日 | 気圧の谷の影響を受けた。 | 曇 |
22日 | 気圧の谷や湿った空気の影響を受けた。 | 曇 |
23日 | 気圧の谷や湿った空気の影響を受けた。 | 曇一時雨 |
24日 | 高気圧に覆われたが、次第に気圧の谷や湿った空気の影響を受けた。 | 晴一時雨後曇 |
25日 | 高気圧に覆われたが、次第に湿った空気の影響を受けた。 | 曇時々晴 |
26日 | 高気圧に覆われたが、次第に気圧の谷や湿った空気の影響を受けた。 | 曇時々晴後雨 |
27日 | 気圧の谷や湿った空気の影響を受けたが、次第に高気圧に覆われた。 | 曇後時々晴 |
28日 | 高気圧に覆われたが、一時気圧の谷の影響を受けた。 | 晴一時曇 |
29日 | 高気圧に覆われたが、次第に気圧の谷の影響を受けた。 | 晴後一時曇 |
30日 | 気圧の谷や湿った空気の影響を受けた。 | 雨時々曇 |
31日 | 梅雨前線や低気圧の影響を受けた。 | 雨後時々曇 |