令和元年8月農業気象月報

詳細PDF

詳細は、画像をクリックしてください。PDFが開きます。

概要

令和元年（2019年）8月
宮崎地方気象台

8月の気象概況

高気圧に覆われて晴れた日もあったが、気圧の谷や湿った空気、前線の影響で曇りや雨の日が多く、上旬に台風第８号、中旬に台風第１０号の影響で、日降水量が100ｍｍを超える大雨や大荒れの天気となった所があった。また、期間の前半は平年より気温が高く、後半は平年より気温が低く推移した。
県内各地の月平均気温は平年差-0.5℃～+0.6℃で、都城、串間では平年より高く、他は平年並か平年より低かった。月間降水量は231.5ｍｍ～564.5ｍｍ（平年比74％～215％）で、古江では平年よりかなり多く、北方、延岡、加久藤、西都、宮崎、油津、串間では平年より多く、他は平年並だった。月間日照時間は平年比60％～77％で、鞍岡では平年より少なく、他は平年よりかなり少なかった。

【上旬】

期間の前半は、高気圧に覆われて概ね晴れの日が多かった。期間の後半は、曇りや雨の日が多く、特に６日は、台風第８号が宮崎市付近に上陸し大荒れの天気となった。このため、日最大瞬間風速が日向で24.8ｍ/ｓ（東）、西都で34.5ｍ/ｓ（北西）、赤江で39.6ｍ/ｓ（西南西）を観測、日降水量が古江で273.0ｍｍ、日最大１０分間降水量が西都で15.5ｍｍを観測し、それぞれ８月の極値を更新した。更に、古江では、日最大１時間降水量が95.5ｍｍ、日最大１０分間降水量が25.5ｍｍを観測し、それぞれ観測史上１位を更新した。
県内各地の旬平均気温は平年差+0.1℃～+1.3℃で、加久藤では平年よりかなり高く、古江、神門、西米良では平年並で、他は平年より高かった。旬降水量は11.5ｍｍ～296.0ｍｍ（平年比12％～362％）で、古江では平年よりかなり多く、加久藤、えびのでは平年より少なく、他は平年より多いか平年並だった。旬日照時間は平年比91％～132％で、鞍岡、西都、小林では平年より多く、他は平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年より多く、旬日照時間は平年並だった。

【中旬】

高気圧に覆われて晴れた日もあったが、気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった。特に１４日から１５日にかけては、台風第１０号が日向灘を北上したため、日降水量が100ｍｍを超える大雨や荒れた天気となった所があった。
県内各地の旬平均気温は平年差-0.5℃～+0.8℃で、全ての観測所で平年より高いか平年並だった。旬降水量は76.5ｍｍ～335.5ｍｍ（平年比73％～263％）で、油津では平年よりかなり多く、高千穂、諸塚、北方、加久藤、西都、野尻、国富では平年並で、他は平年より多かった。旬日照時間は平年比42％～73％で、高千穂、都城、油津、串間では平年より少なく、他は平年よりかなり少なかった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年より多く、旬日照時間は平年よりかなり少なかった。

【下旬】

高気圧に覆われて晴れた日もあったが、前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった。また、期間の中頃は、気温が平年より低く推移し、２６日に日最高気温が古江で22.9℃、赤江で24.6℃を観測し、日最高気温の低い方からの８月の極値をそれぞれ更新した。
県内各地の旬平均気温は平年差-1.8℃～0.0℃で、宮崎、串間では平年並で、他は平年より低いか平年よりかなり低かった。旬降水量は57.0ｍｍ～262.5ｍｍ（平年比33％～229％）で、加久藤では平年よりかなり多く、えびの、小林では平年より多く、他は平年並だった。
旬日照時間は平年比29％～54％で、全ての観測所で平年よりかなり少なかった。
宮崎市の旬平均気温と旬降水量は平年並で、旬日照時間は平年よりかなり少なかった。