平成31年4月農業気象月報

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概要

平成31年（2019年）4月
宮崎地方気象台

4月の気象概況

中旬までは、高気圧に覆われて晴れた日が多かったが、下旬は、前線や気圧の谷等の影響で曇りや雨の日が多かった。また、期間の前半は平年より気温が低く、後半は平年より気温が高く推移した。
県内各地の月平均気温は平年差-0.4℃～+0.6℃の平年並で、西米良、加久藤、宮崎、都城、串間では平年より高かった。月間降水量は83.0ｍｍ～283.0ｍｍ（平年比56％～106％）で平年より少なく、えびの、国富では平年よりかなり少なく、延岡、日向では平年並で、北方では平年より多かった。月間日照時間は平年比105％～117％で平年より多く、古江、日向では平年並だった。

【上旬】

この期間は、高気圧に覆われて概ね晴れた日が多かったが、後半に気圧の谷や前線を伴った低気圧の影響で曇りや雨となった所があった。特に１０日は、荒れた天気となった所があり、深瀬で日最大１時間降水量37.0ｍｍを観測し、４月の極値を更新した。
生物季節観測では、サクラの満開を平年より３日遅い５日、ノダフジの開花を平年より１日早い７日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差-1.6℃～-0.2℃で平年より低いか平年並だった。旬降水量は、31.5ｍｍ～102.0ｍｍ（平年比47％～117％）の平年並で、加久藤、えびのでは平年より少なかった。旬日照時間は、平年比134％～158％で平年よりかなり多く、高千穂、鞍岡では平年より多かった。
宮崎市の旬平均気温と旬降水量は平年並で、旬日照時間は平年よりかなり多かった。

【中旬】

期間の中頃までは、高気圧と気圧の谷や前線の影響を交互に受けて天気は数日の周期で変わり、期間の終わりは、高気圧に覆われて概ね晴れた。また、期間の前半は平年より気温が低く、後半は暖かい空気の影響で平年よりも気温が高く推移し、日最高気温が５月から６月並となった所があった。
生物季節観測では、キアゲハの初見を平年より２日早い１２日、シオカラトンボの初見を平年より２５日早い１８日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差-0.8℃～+0.2℃の平年並で、古江、日向、西都、油津では平年より低かった。旬降水量は、3.0ｍｍ～22.5ｍｍ（平年比5％～41％）で平年よりかなり少なく、北方、延岡、日向では平年より少なかった。旬日照時間は、平年比112％～131％で平年より多く、延岡では平年よりかなり多く、油津では平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年並で、旬降水量は平年よりかなり少なく、旬日照時間は平年より多かった。

【下旬】

高気圧に覆われて晴れた日もあったが、前線や気圧の谷等の影響で曇りや雨の日が多かった。また、期間の中頃までは、平年よりも気温が高く推移し、日最高気温が６月下旬から７月上旬並となった所があった。
県内各地の旬平均気温は、平年差+0.9℃～+2.0℃で平年より高く、小林、都城、串間では平年よりかなり高かった。旬降水量は、44.5ｍｍ～166.5ｍｍ（平年比97％～160％）で平年より多いか平年並だった。旬日照時間は、平年比56％～73％で平年より少なく、高千穂、日向では平年よりかなり少なかった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年より多く、旬日照時間は平年より少なかった。