平成29年10月農業気象月報

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概要

平成29年（2017年）10月
宮崎地方気象台

10月の気象概況

高気圧に覆われて晴れの日もあったものの、台風や秋雨前線、気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった。２８日から２９日は台風第２２号や前線、湿った空気の影響で猛烈な雨や非常に強い雨を観測する等、大雨や暴風となった所があり大荒れの天気となった。これらの影響で、降水量や風向・風速が１０月の１位を更新した所や観測史上１位を更新した所があった（１０月の極値更新表参照）。
県内各地の月平均気温は平年差-0.3℃～+1.7℃で平年より高く、古江、日向、西都では平年並だった。月間降水量は198.0ｍｍ～688.0ｍｍ（平年比165％～331％）で平年より多く、鞍岡、神門、小林、宮崎、油津、串間では平年よりかなり多かった。月間日照時間は平年比67％～78％で平年よりかなり少なく、西米良、加久藤、小林、油津、串間では平年より少なかった。

【上旬】

期間中、天気は周期的に変化し、６日は前線や湿った空気の影響で、大気の状態が不安定となり、平野部で日降水量が100ｍｍ以上の大雨となった観測所があった。
また、７日から１０日にかけて高気圧に覆われ、概ね晴れとなって気温が上がり、日最高気温が30℃以上の真夏日となった観測所があった。
県内各地の旬平均気温は、平年差+0.3℃～+2.4℃で平年よりかなり高いか、平年より高かった。旬降水量は、16.5ｍｍ～193.0ｍｍ（平年比42％～273％）で平年並で、日向、宮崎、深瀬では平年より多く、古江、延岡、西都では平年よりかなり多く、小林、都城では平年より少なかった。旬日照時間は、平年比94％～120％で平年並で、鞍岡、西米良、小林、串間では平年より多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり高く、旬降水量は平年より多く、旬日照時間は平年並だった。

【中旬】

期間のはじめは、高気圧に覆われ晴れの日があったが、期間の中頃と終わりは、前線や湿った空気の影響で、曇りや雨の日が多く、大気の状態が不安定となり、日降水量が30ｍｍ以上の雨を観測した所があった。
また、１４日以降、日照時間が７日連続で0.0ｈの寡照となった観測所があった。
県内各地の旬平均気温は、平年差-0.5℃～+2.0℃で平年より高く、日向、西都、油津では平年並で、加久藤では平年よりかなり高く、古江では平年より低かった。旬降水量は、17.0ｍｍ～160.5ｍｍ（平年比35％～283％）で平年より多く、深瀬、油津、串間では平年並で、加久藤では平年よりかなり多かった。旬日照時間は、平年比26％～41％で、全ての観測所で平年よりかなり少なかった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年より多く、旬日照時間は平年よりかなり少なかった。

【下旬】

期間中、天気は周期的に変化し、２１日と２２日は、台風第２１号の影響で、２８日と２９日は、台風第２２号や前線、湿った空気の影響で大荒れの天気となった。特に２８日は、台風第２２号からの湿った空気の影響で前線の活動が活発となり、日降水量が赤江で391.0ｍｍ、油津で237.0ｍｍを観測、日最大１時間降水量が赤江で98.0ｍｍを観測し、其々１０月の１位を更新した他、油津で月最大２４時間降水量が427.0ｍｍに達し観測史上１位を更新した。２９日は台風第２２号の影響で、日最大１時間降水量が串間で46.5ｍｍを観測した他、日最大風向・風速が古江で北の風21.1ｍ/ｓ、延岡で北の風21.8ｍ/ｓ、西都で北北西の風16.5ｍ/ｓ、赤江で北北東の風26.1ｍ/ｓ、日最大瞬間風向・風速が加久藤で北の風25.5ｍ/ｓ、西都で北北東の風28.0ｍ/ｓを観測し、其々１０月の１位を更新した。
また、２５日から２６日にかけて、高気圧に覆われ晴れとなり、放射冷却で冷え込み、北部山沿いに当該日を対象として、今季初の霜注意報を発表した。
県内各地の旬平均気温は、平年差-0.6℃～+0.7℃で平年並で、古江では平年より低かった。旬降水量は、104.5ｍｍ～565.5ｍｍ（平年比265％～1006％）で全ての観測所で平年よりかなり多かった。旬日照時間は、平年比76％～94％で平年より少ないか、平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年並で、旬降水量は平年よりかなり多く、旬日照時間は平年より少なかった。