令和6年8月農業気象月報

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概要

令和6年（2024年）８月
宮崎地方気象台

８月の気象概況

高気圧に覆われて晴れた日が多かったが、湿った空気や強い日射の影響を受けて大気の状態が不安定となり大雨や雷を伴う日があった。また、台風第10 号は27 日夜には非常に強い勢力（中心気圧935hPa、最大風速50m/s）に発達し、勢力を維持したまま九州南部に接近、29 日08 時頃には強い勢力（中心気圧955hPa、最大風速40m/s）で鹿児島県薩摩川内市付近に上陸した。その後、北東に向きを変えながら30 日昼過ぎにかけて九州を横断した。ゆっくりとした速さで接近したため記録的な大雨となり、竜巻と推定される突風が複数発生し大荒れの天気となった。（極値更新は下表参照）
各地の月平均気温は平年差＋1.3℃～＋2.0℃で、すべての観測点で平年よりかなり高かった。月降水量は287.0 ミリ～1006.5 ミリ（平年比115％～236％）で、延岡、古江、鞍岡、西米良、小林、深瀬は平年よりかなり多く、その他は平年より多かった。月日照時間は平年比117％～146％で、都城は平年より多く、その他は平年よりかなり多かった。

【上旬】

高気圧に覆われて晴れた日が多かったが、湿った空気や強い日射の影響を受けて、大気の状態が不安定となり雨で雷を伴う日があった。
県内各地の旬平均気温は平年差＋1.1℃～＋2.8℃で、油津は平年より高く、その他は平年よりかなり高かった。旬降水量は0.0 ミリ～107.0ミリ（平年比0％～129％）で、小林は平年より多く、鞍岡は平年並、その他は平年より少ないか、かなり少なかった。旬日照時間は平年比130％～183％で、都城は平年より多く、その他は平年よりかなり多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり高く、旬降水量は平年よりかなり少なく、旬日照時間は平年よりかなり多かった。

【中旬】

高気圧に覆われて晴れた日が多かったが、湿った空気や強い日射の影響を受けて、大気の状態が不安定となり大雨や雷を伴う日があった。
県内各地の旬平均気温は平年差＋1.2℃～＋1.7℃で、すべての観測点で平年より高いか、かなり高かった。旬降水量は16.0 ミリ～142.5 ミリ（平年比21％～179％）で、延岡、宮崎、神門、都農は平年より多く、その他は平年並か平年より少なかった。旬日照時間は平年比120％～162％で、高千穂、西米良は平年よりかなり多く、その他は平年より多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり高く、旬降水量、旬日照時間は共に平年より多かった。

【下旬】

期間の前半は高気圧に覆われて晴れた日が多かったが、湿った空気の影響を受けて、大気の状態が不安定となり雷を伴う日があった。後半は非常に強い台風第10 号の影響で暴風雨となった日があった。
県内各地の旬平均気温は平年差＋1.1℃～＋1.8℃で、宮崎、赤江は平年より高く、その他は平年よりかなり高かった。旬降水量は226.0 ミリ～926.5 ミリ（平年比290％～593％）で、すべての観測点で平年よりかなり多かった。旬日照時間は平年比93％～111％で、西米良は平年より多く、その他は平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年よりかなり多く、旬日照時間は平年並だった。