令和6年7月農業気象月報

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概要

令和6年（2024年）７月
宮崎地方気象台

７月の気象概況

期間の前半は、梅雨前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日があったが、九州南部（宮崎県を含む）の梅雨明け（7 月17 日ごろ）以降は、高気圧に覆われて晴れた日が多かった。また、暖かい空気に覆われやすかったため、月平均気温は10 地点で7 月として歴代１位（タイ記録を含む）の高温となり、日最高気温は6 地点で7 月として極値を更新、30 日は宮崎で日最高気温38.2℃を観測し、1886 年の統計開始以来の極値を観測した。（極値更新は下表参照）
各地の月平均気温は平年差＋1.0℃～＋2.2℃で、古江、西米良は平年より高く、その他は平年よりかなり高かった。月降水量は87.0 ミリ～639.0 ミリ（平年比34％～116％）で、加久藤、西都、えびの高原、小林、野尻、国富は平年並、日之影は平年よりかなり少なく、その他は平年より少なかった。月日照時間は平年比132％～147％で、すべての地点で平年より多いか、かなり多かった。

【上旬】

湿った空気の影響を受けて、曇りや雨となった日もあったが、高気圧に覆われて晴れた日が多かった。
県内各地の旬平均気温は平年差＋2.1℃～＋4.4℃で、すべての観測点で平年よりかなり高かった。旬降水量は3.0 ミリ～151.5 ミリ（平年比1％～54％）で、西米良、加久藤は平年並、その他は平年より少ないか、かなり少なかった。旬日照時間は平年比188％～227％で、すべての観測点で平年より多いか、かなり多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり高く、旬降水量は平年より少なく、旬日照時間は平年よりかなり多かった。

【中旬】

高気圧に覆われて晴れた日もあったが、梅雨前線や湿った空気の影響を受けて大気の状態が不安定となり、曇りや雨で雷を伴う日が多かった。
九州南部（宮崎県を含む）は、7 月17 日ごろに梅雨明けしたとみられる。平年より2 日遅く、昨年より8 日早かった。
県内各地の旬平均気温は平年差－0.6℃～＋0.4℃で、串間は平年より高く、古江は平年より低く、その他は平年並だった。旬降水量は59.0ミリ～454.0 ミリ（平年比93％～386％）で、油津、日之影、都農、赤江、串間は平年並、その他は平年より多いか、かなり多かった。旬日照時間は平年比73％～90％で、加久藤は平年より少なく、その他は平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年並、旬降水量は平年より多く、旬日照時間は平年並だった。

【下旬】

期間の前半は高気圧に覆われて晴れた日が多かったが、湿った空気の影響を受けて大気の状態が不安定となり、雨で雷を伴う日があった。後半は高気圧の勢力がさらに強まり、30 日は宮崎で日最高気温38.2℃を観測し、1886 年の統計開始以来の極値となった。
県内各地の旬平均気温は平年差＋1.0℃～＋2.3℃で、古江は平年より高く、その他は平年よりかなり高かった。旬降水量は2.5 ミリ～50.5 ミリ（平年比2％～58％）で、鞍岡は平年よりかなり少なく、その他は平年並か平年より少なかった。旬日照時間は平年比136％～161％で、すべての観測点で平年より多いか、かなり多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり高く、旬降水量は平年並、旬日照時間は平年より多かった。