令和4年3月農業気象月報

詳細PDF

詳細は、画像をクリックしてください。PDFが開きます。

概要

令和4年（2022年）3月
宮崎地方気象台

3月の気象概況

期間の前半は高気圧に覆われて晴れた日が多く、後半は曇りや雨の日が多かった。（極値更新表は下表参照）
生物季節観測では、18 日にさくら（ソメイヨシノ）の開花を観測（平年より5 日早く、昨年より2 日遅い）し、満開を平年より5 日早い28 日に観測した。
各地の月平均気温は平年差＋1.1℃～＋1.8℃で延岡、都城、高千穂、小林は平年よりかなり高く、その他は平年より高かった。月降水量は112.5 ミリ～283.0 ミリ（平年比81％～165％）で油津、赤江は平年より少なく、その他は平年並か平年より多かった。月間日照時間は平年比86％～101％で宮崎、油津、高千穂、鞍岡、串間は平年並で、その他は平年より少なかった。

【上旬】

この期間は、気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや雨の日があったが、高気圧に覆われて晴れた日が多かった。
県内各地の旬平均気温は、平年差－1.5℃～－0.1℃で神門、加久藤、西都は平年より低く、その他は平年並だった。旬降水量は、0.0ミリ～24.5 ミリ（平年比0％～39％）で延岡、油津、古江、日之影、北方、赤江、串間は平年よりかなり少なく、その他は平年より少なかった。旬日照時間は、平年比125％～164％で高千穂、古江、鞍岡は平年よりかなり多く、他は平年より多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年並、旬降水量は平年より少なく、旬日照時間は平年より多かった。

【中旬】

この期間は、高気圧と低気圧、前線や湿った空気の影響を交互に受けたため、天気は短い周期で変化した。中頃は暖かい空気の流れ込みで気温が平年より高く推移した日があり、また、18 日は前線を伴った低気圧が九州付近を東に進んだ影響で南寄りの風が強まり、九州南部・奄美地方で春一番が吹いた（3 月の極値更新表参照）。
生物季節観測では、18 日にさくら（ソメイヨシノ）の開花を観測した（平年より5 日早く、昨年より2 日遅い）。

県内各地の旬平均気温は、平年差＋3.0℃～＋4.6℃ですべての観測地点で平年よりかなり高かった。旬降水量は、28.5 ミリ～133.0 ミリ（平年比71％～296％）で延岡、日向、都農は平年よりかなり多く、古江、日之影、諸塚、北方、神門は平年より多くなったが、都城は平年より少なく、その他は平年並だった。旬日照時間は、平年比85％～118％で宮崎、油津、串間は平年より多く、西米良、加久藤、小林は平年より少なく、その他は平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり高く、旬降水量は平年並、旬日照時間は平年より多かった。

【下旬】

この期間は、気圧の谷や湿った空気の影響を受け、曇りや雨の日が多かった。25 日は鞍岡で日最大瞬間風速20.5ｍ/ｓ、26 日は椎葉で日降水量89.5 ミリを観測し、いずれも3 月としての極値を更新した。生物季節観測では、さくらの満開を平年より5 日早い28 日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差＋0.6℃～＋1.4℃で赤江は平年並、その他は平年より高かった。旬降水量は、69.0 ミリ～168.5 ミリ（平年比139％～480％）で全ての観測地点で平年より多いかかなり多かった。旬日照時間は、平年比44％～57％で延岡、古江、西米良、小林は平年よりかなり少なく、その他は平年より少なかった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年よりかなり多く、旬日照時間は平年より少なかった。