令和3年2月農業気象月報

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概要

令和3年（2021年）2月
宮崎地方気象台

2月の気象概況

高気圧に覆われて晴れた日が多かったが、低気圧や前線、気圧の谷の影響で曇りや雨の日もあった。また、期間の中頃は、一時的に冬型の気圧配置となり、気温の低い日もあったが、そのほかの日は暖かい空気に覆われた日が多く、気温は平年より高く推移した。
県内各地の月平均気温は平年差+1.6℃～+2.7℃で延岡、宮崎、串間は平年よりかなり高く、他は平年より高かった。月降水量は76.0 ㎜～256.5 ㎜（平年比59％～220％）で油津、北方は平年よりかなり多く、延岡、宮崎、古江、諸塚、日向、神門、西都、串間は平年より多く、えびのは平年より少なく、他は平年並だった。月日照時間は平年比100％～115％で都城、高千穂、古江、鞍岡、西都は平年より多く、他は平年並だった。

【上旬】

期間の前半は高気圧と前線の影響を交互に受けて、天気は短い周期で変化し、後半は高気圧に覆われて概ね晴れの日となった。
2 日は前線の影響を受けて西米良で日最大瞬間風速が北北東の風18.6m/s を観測、加久藤で日最大風速が北西の風10.0 m/s を観測し、それぞれ２月の極値を更新した。また、乾燥した空気の影響で日最小相対湿度が５日に都城で10％となり、２月の極値を更新した。
県内各地の旬平均気温は、平年差+1.1℃～+2.6℃で平年より宮崎はかなり高く、他は平年より高かった。旬降水量は、1.5 ㎜～39.0 ㎜（平年比10％～117％）で高千穂は平年より多く、延岡、古江、北方、日向、神門は平年より少なく、他は平年並だった。旬日照時間は、平年比117％～148％で延岡、都城、宮崎、油津、日向は平年より多く、他は平年よりかなり多かった。
宮崎市の旬平均気温はかなり高く、旬降水量は平年並、旬日照時間は平年より多かった。

【中旬】

前期間の初めから中頃は、気圧の谷や低気圧の影響で曇りや雨の日が多く、後半は高気圧に覆われ晴れの日となった。
特に13～14 日は低気圧や湿った空気の影響でまとまった雨が降った。また、17 日は冬型の気圧配置が強まり、宮崎市で雪を観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差+0.8℃～+1.8℃で古江、小林は平年並だったが他は平年より高かった。
旬降水量は、17.5 ㎜～206.0 ㎜（平年比35％～351％）で油津は平年よりかなり多く、延岡、宮崎、古江、北方、日向、西都、深瀬、串間は平年より多く、西米良、加久藤は平年より少なく、他は平年並だった。旬日照時間は、平年比66％～104％で高千穂、鞍岡、西米良、加久藤、小林は平年より少なく、他は平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年より多く、旬日照時間は平年並だった。

【下旬】

期間の前半は高気圧に覆われて晴れた日が多かったが、後半は前線や気圧の谷などの影響で曇りや雨の日となった。
県内各地の旬平均気温は、平年差+2.3℃～+4.5℃で古江、鞍岡、日向、神門、西都は平年より高く、他は平年よりかなり高かった。
旬降水量は、27.0 ㎜～84.0 ㎜（平年比46％～387％）で延岡、諸塚、北方、神門は平年よりかなり多く、都城、宮崎、高千穂、古江、日向、西米良、西都、国富は平年より多く、えびのは平年より少なく、他は平年並だった。旬日照時間は、平年比85％～115％で神門、西米良、西都は平年より少なく、他は平年並みだった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり高く、旬降水量は平年より多く、旬日照時間は平年並だった。