令和3年1月農業気象月報

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概要

令和3年（2021年）1月
宮崎地方気象台

1月の気象概況

この期間は、気圧の谷や湿った空気などの影響で曇りや雨の日もあったが、高気圧に覆われて晴れた日が多かった。期間の後半は気温が高い日があった。
県内各地の月平均気温は平年差-0.4℃～+1.0℃で日向は平年より低く、油津、高千穂、古江、神門、西都は平年並で、他は平年より高かった。月降水量は23.5 ㎜～64.0 ㎜（平年比41％～78％）で鞍岡、小林は平年よりかなり少なく、延岡、古江、北方、日向は平年並で、他は少なかった。月間日照時間は、平年比105％～132％で油津は平年並で、他は平年よりかなり多いか平年より多かった。

【上旬】

気圧の谷や湿った空気などの影響で曇りや雨の日もあったが、高気圧に覆われて晴れた日が多かった。また、強い冬型の気圧配置や寒気の流れ込みなどにより気温が平年より低い日が多く、９日は、古江で-6.9℃を観測し、日最低気温の低い方からの観測史上１位を更新した。さらに、西都で-6.9℃を観測し、日最低気温の低い方からの１月の極値を更新した。
県内各地の旬平均気温は、平年差-4.1℃～-2.4℃で全ての観測所で平年よりかなり低かった。旬降水量は、0.0 ㎜～9.0 ㎜（平年比０％～38％）で宮崎、高千穂は平年よりかなり少なく、小林は平年並で、他は平年より少なかった。旬日照時間は、平年比74％～116％で延岡、宮崎、日向、西都、串間は平年より多く、高千穂、鞍岡は平年より少なく、他は平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり低く、旬降水量は平年よりかなり少なく、旬日照時間は平年より多かった。

【中旬】

前線や気圧の谷などの影響で曇りや雨の日もあったが、高気圧に覆われて晴れた日が多かった。12 日は、強い寒気の流れ込みにより山沿いを中心に雪となり、鰐塚山の初冠雪（平年より６日早く、昨年より37 日早い）を観測した。また、中頃は、暖かい空気に覆われて気温は平年より高く推移し、日最高気温が３月中旬から４月中旬並の所があった。
県内各地の旬平均気温は、平年差-0.7℃～+0.6℃で都城は平年より高く、他は平年並だった。旬降水量は、2.5 ㎜～13.5 ㎜（平年比９％～43％）で鞍岡は平年よりかなり少なく、高千穂、諸塚、神門、西米良、加久藤、えびの、小林は平年より少なく、他は平年並だった。
旬日照時間は、平年比127％～188％で宮崎は平年より多く、他は平年よりかなり多かった。
宮崎市の旬平均気温と旬降水量は平年並で、旬日照時間は平年より多かった。

【下旬】

前線や気圧の谷などの影響で曇りや雨の日もあったが、高気圧に覆われて晴れた日が多かった。気温は平年よりかなり高く推移し、22 日は、高千穂20.4℃，古江21.1℃、西米良21.2℃、加久藤22.3℃、小林22.5℃を観測し、日最高気温の高い方からの1 月の極値を更新した。
生物季節観測では、うめの開花を平年より3 日遅い25 日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差+3.2℃～+4.9℃で全ての観測所で平年よりかなり高かった。旬降水量は、19.5 ㎜～44.0 ㎜（平年比61％～160％）で小林は平年より少なく、他は平年並か多かった。旬日照時間は、平年比78％～142％で鞍岡、加久藤、小林、高千穂は平年より多く、都城、宮崎、油津、串間は平年より少なく、他は平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり高く、旬降水量は平年より多く、旬日照時間は平年より少なかった。