令和2年4月農業気象月報

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概要

令和2年（2020年）4月
宮崎地方気象台

4月の気象概況

気圧の谷や湿った空気等の影響で曇りや雨の降った日もあったが、期間を通して、高気圧に覆われて概ね晴れた日が多く、少雨、多照の傾向となり、また、寒気の影響で気温が平年より低く推移した。このため、月降水量がえびの143.0 ㎜、月平均気温が小林13.5℃、月間日照時間が都城236.4ｈ、古江231.3ｈ、加久藤229.4ｈ、油津219.4ｈ、西米良174.7ｈとなり、月降水量の少ない方からと月平均気温の低い方から及び月間日照時間の多い方から、それぞれ４月の極値を更新した。
県内各地の月平均気温は平年差-2.1℃～-0.8℃で宮崎は平年より低く、他は平年よりかなり低かった。月降水量は46.5 ㎜～143.0 ㎜（平年比26％～51％）で全ての観測所で平年よりかなり少なかった。月間日照時間は平年比121％～144％で鞍岡、神門、小林は平年より多く、他は平年よりかなり多かった。

【上旬】

期間を通して、高気圧に覆われて晴れた日が多かったが、気圧の谷や湿った空気等の影響で曇りや雨の日もあり、１日は、低気圧や前線の影響で荒れた天気となった所があった。
生物季節観測では、のだふじの開花を平年より５日早い３日に、さくらの満開を平年より６日遅い８日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差-1.2℃～0.0℃で平年より低いか、平年並だった。旬降水量は、10.0 ㎜～20.5 ㎜（平年比12％～33％）で油津、えびの、野尻、串間は平年よりかなり少なく、他は平年より少なかった。旬日照時間は、平年比137％～155％で油津、鞍岡、神門は平年より多く、他は平年よりかなり多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年並で、旬降水量は平年より少なく、旬日照時間は平年よりかなり多かった。

【中旬】

高気圧と低気圧や気圧の谷等の影響を交互に受けて、天気は短い周期で変化した。12 日と13 日は、低気圧の影響で荒れた天気となった所があり、13 日に西米良で、日最大風速が北東の風10.6m/s、日最大瞬間風速が北北東の風23.3m/s を観測し、それぞれ４月の極値を更新した。
生物季節観測では、しおからとんぼの初見を平年より23 日早い20 日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差-1.7℃～-0.4℃で神門、串間は平年並で、他は平年より低かった。旬降水量は、31.0 ㎜～130.0 ㎜（平年比58％～134％）で都城、加久藤、えびのは平年より多く、古江は平年より少なく、他は平年並だった。旬日照時間は、平年比81％～124％で油津、串間は平年より多く、鞍岡、西米良、加久藤、小林は平年より少なく、他は平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年より低く、旬降水量と旬日照時間は平年並だった。

【下旬】

気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや雨の降った日もあったが、期間を通して、高気圧に覆われて概ね晴れた日が多かった。
また、この期間は、寒気の影響で気温は平年より低く推移し、日最低気温が２月中旬から３月上旬並の日があった。
県内各地の旬平均気温は、平年差-3.5℃～-1.7℃で全ての観測所で平年よりかなり低かった。旬降水量は、0.0 ㎜（平年比０％）で全ての観測所で平年よりかなり少なかった。旬日照時間は、平年比136％～170％で古江は平年より多く、他は平年よりかなり多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり低く、旬降水量は平年よりかなり少なく、旬日照時間は平年よりかなり多かった。