令和元年11月農業気象月報

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概要

令和元年（2019年）11月
宮崎地方気象台

11月の気象概況

上旬と中旬は、高気圧に覆われて晴れた日が多かった。下旬は、晴れの日と曇りや雨の日が短い周期で変化した。また、気圧の谷や前線等の影響で雨となった日もあり下旬は多雨となったが、中旬までは少雨傾向で多照だった。なお、都農の月降水量は37.0ｍｍで、月降水量の少ない方からの１１月の極値を更新した。
県内各地の月平均気温は平年差+0.3℃～+1.3℃で加久藤、小林、宮崎、都城、串間は平年より高く、他は平年並だった。月降水量は31.5ｍｍ～97.5ｍｍ（平年比27％～82％）で鞍岡、えびの、野尻、国富、宮崎、都城は平年並で、他は平年より少なかった。月日照時間は平年比109％～130％で加久藤、串間は平年よりかなり多く、他は平年より多かった。

【上旬】

期間を通して、高気圧に覆われて晴れた日が多く、少雨・多照だった。また、１日は、放射冷却で冷え込み、北部山沿いを対象として、今季初の霜注意報を発表した。
県内各地の旬平均気温は、平年差-1.0℃～+0.3℃で全ての観測所で平年並だった。旬降水量は、0.0ｍｍ（平年比0％）で全ての観測所で平年よりかなり少なかった。旬日照時間は、平年比135％～159％で高千穂、鞍岡は平年より多く、他は平年よりかなり多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年並で、旬降水量は平年よりかなり少なく、旬日照時間は平年よりかなり多かった。

【中旬】

期間を通して、高気圧に覆われて晴れた日が多かったが、気圧の谷や湿った空気等の影響で曇りや雨の日もあった。また、前線の通過や寒気の流れ込みで気圧の傾きが大きくなり、日最大風速が１１日に西米良で6.9ｍ/ｓ（東北東）、１４日に古江で13.3ｍ/ｓ（北）を観測、乾燥した空気の影響で日最小相対湿度が１６日に都城で13％となり、それぞれ１１月の極値を更新した。
生物季節観測では、イチョウの黄葉を平年より１６日早い１６日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差-0.1℃～+0.9℃で小林、宮崎は平年より高く、他は平年並だった。旬降水量は、0.0ｍｍ～30.0ｍｍ（平年比0％～81％）で鞍岡、加久藤、えびの、串間は平年並で、北方、延岡、神門は平年よりかなり少なく、他は平年より少なかった。旬日照時間は、平年比132％～149％で油津は平年より多く、他は平年よりかなり多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年より少なく、旬日照時間は平年よりかなり多かった。

【下旬】

高気圧と気圧の谷や湿った空気等の影響を交互に受けて、天気は短い周期で変化した。また、期間の中頃を中心に暖かい空気に覆われたため、気温は平年より高く推移した。
生物季節観測では、カエデの紅葉を平年より１１日早い２４日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差+1.2℃～+3.1℃で加久藤、小林、都城、串間は平年よりかなり高く、他は平年より高かった。旬降水量は、30.5ｍｍ～67.5ｍｍ（平年比92％～237％）で深瀬は平年並で、他は平年より多かった。旬日照時間は、平年比52％～94％で鞍岡は平年並で、高千穂、加久藤、小林は平年より少なく、他は平年よりかなり少なかった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年より多く、旬日照時間は平年よりかなり少なかった。