平成30年8月農業気象月報

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概要

平成30年（2018年）8月
宮崎地方気象台

8月の気象概況

上旬と下旬は、高気圧に覆われ概ね晴れの日が多く、強い日射の影響も加わって気温が上がり、日最高気温が35℃以上の猛暑日となる日があった。中旬は、湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった。
また、台風第１２号、第１５号、第１９号、第２０号が宮崎県に上陸又は接近し、大雨や荒れた天気となった日があった。
県内各地の月平均気温は平年差+0.3℃～+1.1℃で平年より高く、加久藤、小林、都城、串間では平年よりかなり高かった。月間降水量は104.0ｍｍ～558.0ｍｍ（平年比38％～123％）の平年並か平年より少なかったが、宮崎では平年より多かった。月間日照時間は平年比97％～118％の平年並で、高千穂、鞍岡、西都、都城では平年より多かった。

【上旬】

期間のはじめは、台風第１２号や湿った空気の影響で曇りや雨となった。中頃からは高気圧に覆われて晴れの日が多かったが、山沿いでは強い日射と湿った空気の影響で、雨の降った所があった。
また、山沿いを中心に気温が上がり、猛暑日となる35℃以上を観測した所があった。
県内各地の旬平均気温は、平年差+0.6℃～+1.5℃で平年より高く、神門、加久藤、小林、串間では平年よりかなり高かった。旬降水量は、8.0ｍｍ～74.0ｍｍ（平年比9％～74％）で平年並か平年より少なかった。旬日照時間は、平年比115％～153％で平年より多く、小林、宮崎では平年よりかなり多く、加久藤では平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年並で、旬日照時間は平年よりかなり多かった。

【中旬】

期間を通して、湿った空気の影響を受けて曇りや雨の日が多く、中頃は、台風第１５号の影響を受けた。特に１１日は延岡と日向で、１５日は都農で日降水量が100ｍｍを超える大雨となった。
また、１１日に日向で日最大１時間降水量50.5ｍｍの非常に激しい雨を観測し、８月の１位を更新した。
生物季節観測では、ヒグラシの初鳴を平年より１７日遅い１３日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差-1.1℃～+0.6℃で平年より低いか平年並で、加久藤、串間では平年より高く、日向、西都では平年よりかなり低かった。旬降水量は、21.0ｍｍ～303.0ｍｍ（平年比19％～273％）の平年並で、日向、宮崎では平年よりかなり多く、古江、延岡では平年より多く、高千穂、都城では平年より少なかった。旬日照時間は、平年比46％～105％の平年並か、平年よりかなり少ないか、少なかった。
宮崎市の旬平均気温は平年並で、旬降水量は平年よりかなり多く、旬日照時間は平年よりかなり少なかった。

【下旬】

期間のはじめは、台風第１９号や第２０号、湿った空気の影響で曇りや雨となり、特に２１日はえびので、２２日は高千穂、神門、西米良、日之影、椎葉の北部山沿いで日降水量が100ｍｍを超える大雨を観測し、荒れた天気となった。中頃からは、高気圧に覆われて概ね晴れたが、強い日射と湿った空気の影響で雨の降った所があった。
また、暖かい空気の影響で気温が上がり、２８日に加久藤で、３１日に神門と赤江で猛暑日となる35℃以上を観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差+0.5℃～+1.4℃で平年よりかなり高いか平年より高かった。旬降水量は、37.0ｍｍ～388.0ｍｍ（平年比34％～172％）の平年並で、高千穂、鞍岡、諸塚、北方、神門、西米良、えびのでは平年より多く、加久藤では平年より少なかった。
旬日照時間は、平年比84％～117％の平年並で、神門、西都、宮崎では平年より多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり高く、旬降水量は平年並で、旬日照時間は平年より多かった。