平成29年4月農業気象月報

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概要

平成29年（2017年）4月
宮崎地方気象台

４月の気象概況

期間を通して、高気圧に覆われて晴れの日が多かったが、7日、10日、17日は、低気圧や前線、湿った空気の影響で大気の状態が
不安定となり、日降水量が100ｍｍを超える大雨となった所があった。10日は、赤江で日降水量135.5ｍｍ、17日は、鞍岡で日最大１
時間降水量20.5ｍｍを観測し、４月の極値を更新した。
県内各地の月平均気温は平年差+0.2℃～+1.2℃で平年より高く、古江、日向では平年並だった。月間降水量は150.5ｍｍ～563.5ｍｍ（平
年比92％～178％）で平年より多く、古江、諸塚、延岡、神門では平年並で、加久藤、えびのでは平年よりかなり多かった。月間日照時
間は平年比89%～108%で平年並で、高千穂、延岡、小林、串間では平年より多く、神門では平年より少なかった。

【上旬】

期間のはじめは高気圧に覆われて晴れの日が多かったが、期間の中頃と終わりは低気圧や前線、気圧の谷や湿った空気の影響で
曇りや雨の日が多く、7日と10日は低気圧や前線の影響で日降水量が100ｍｍを超える大雨となった。10日は赤江で日降水量135.5
ｍｍを観測し、4月の極値を更新した。
生物季節観測では、桜（ソメイヨシノ）の開花を平年より9日遅い2日に、満開を平年より7日遅い9日に観測した。
また、いちょうの発芽を平年より３日遅い５日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差0.0℃～+1.1℃で平年並か平年より高く、旬降水量は、74.5ｍｍ～377.5ｍｍ（平年比142％～347％）
で平年よりかなり多く、高千穂、古江、鞍岡、諸塚、神門、都城では平年より多かった。旬日照時間は、平年比57％～87％で平年よりか
なり少ないか平年より少なく、串間では平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年よりかなり多く、旬日照時間は平年より少なかった。

【中旬】

期間の前半は高気圧に覆われて概ね晴れの日が多かったが、後半は前線や気圧の谷、湿った空気の影響で曇りや雨の日が多く、
17日は大気の状態が不安定となり日降水量が100ｍｍを越える大雨の所があった。
また、鞍岡で日最大１時間降水量20.5ｍｍを観測し、4月の極値を更新した。
生物季節観測では、のだふじの開花を平年より11日遅い19日に観測し、平年よりかなり遅い開花となった。
県内各地の旬平均気温は、平年差+1.0℃～+2.4℃で全ての地点で平年より高く、旬降水量は、41.0ｍｍ～164.5ｍｍ（平年比63％～169％）
で平年より多いか平年並で、旬日照時間は、平年比101％～123％で平年より多いか平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量と旬日照時間は平年並だった。

【下旬】

期間を通して高気圧に覆われて概ね晴れの日が多かったが、26日は前線や低気圧の影響を受け大気の状態が不安定となり、日降水量が50ｍｍを超える観測所があった。
生物季節観測では、シオカラトンボの初見を平年より13日早い30日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差-0.8℃～+0.4℃で平年並だったが、古江では平年より低かった。旬降水量は、17.0ｍｍ～51.5ｍｍ（平
年比21％～73％）で平年より少なく、古江、神門、えびの、深瀬では平年よりかなり少なく、鞍岡では平年並だった。旬日照時間は、平
年比103％～127％で平年並か平年より多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年並で、旬降水量は平年より少なく、旬日照時間は平年並だった。