令和4年9月農業気象月報

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概要

令和4年（2022年）9月
宮崎地方気象台

9月の気象概況

高気圧に覆われて晴れの日もあったが、気圧の谷や湿った空気の影響を受けて曇りや雨の日もあった。5 日から6 日にかけて台風第11号、17 日から19 日にかけて台風第14 号の影響を受け、山沿いでは局地的に月降水量1000 ミリを超える大雨が降り、神門で1512.0 ミリ、西米良で1088.5 ミリを観測し、月降水量の多い方からの極値を更新。また、日最大瞬間風速や日降水量等の極値も併せて更新した。（極値更新表は下表参照）
各地の月平均気温は平年差＋0.7℃～＋1.4℃で全ての観測点で平年より高いか、かなり高かった。月降水量は382.5 ミリ～1512.0 ミリ（平年比124％～295％）で加久藤は平年並、その他は平年より多いか、かなり多かった。月間日照時間は平年比75％～100％で全ての観測点で平年並か平年より少なかった。

【上旬】

湿った空気や台風第11 号の影響を受けて大雨で雷を伴う日もあったが、その後は高気圧に覆われて晴れた日が続いた。（極値更新表を参照）
県内各地の旬平均気温は平年差＋0.2℃～＋1.0℃ですべての観測点で平年並か平年より高かった。旬降水量は45.0 ミリ～271.5 ミリ（平年比42％～274％）で加久藤では平年より少なく、えびのは平年並、その他は平年より多いか、かなり多かった。旬日照時間は、平年比79％から107％ですべての観測点で平年並か平年より少なかった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年よりかなり多く、旬日照時間は平年並だった。

【中旬】

大型で非常に強い台風第14 号は18 日鹿児島市付近に上陸して薩摩半島を北上し、19 日に福岡県柳川市付近に上陸した。この影響を受けて18 日から19 日にかけて非常に激しい雨が降り、18 日は24 市町村に土砂災害警戒情報を発表し、大雨特別警報（土砂災害）の発表は15 市町村に及んだ。（極値更新表を参照）
県内各地の旬平均気温は平年差＋1.3℃～＋2.2℃ですべての観測点で平年より高いか、かなり高かった。旬降水量は219.5 ミリ～1209.5ミリ（平年比155％～636％）ですべての観測点で平年より多いか、かなり多かった。旬日照時間は、平年比22％～92％で加久藤は平年並、他は平年より少ないか、かなり少なかった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり高く、旬降水量は平年より多く、旬日照時間は平年より少なかった。

【下旬】

この期間、高気圧にも覆われたが、気圧の谷や湿った空気の影響を受けて、天気は周期的に変わった。
県内各地の旬平均気温は平年差＋0.3℃～＋1.4℃ですべての観測点で平年並か平年より高かった。旬降水量は1.5 ミリ～102.5 ミリ（平年比2％～88％）で日之影は平年より多く、都城、都農、赤江、串間は平年よりかなり少なく、他は平年並か平年より少なかった。旬日照時間は、平年比97％～151％で高千穂、小林は平年並、他は平年より多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年より少なく、旬日照時間は平年より多かった。