令和3年8月農業気象月報

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概要

令和3年（2021年）8月
宮崎地方気象台

8月の気象概況

期間の中頃にかけて前線や湿った空気等の影響で曇りや雨の日が多く、期間の終わりは高気圧に覆われて晴れた日があった。台風第９号が８日20 時過ぎに鹿児島県枕崎市に上陸し、その後北東に進み９日９時には中国地方で温帯低気圧に変わった。この影響で荒れた天気となり、年間を通して降水量の極値を更新した所があった。（極値更新表は下記参照）。
県内各地の月平均気温は平年差－1.1℃～－0.3℃で串間は平年並、他は平年より低いかかなり低かった。月降水量は465.5ｍｍ～1622.0ｍｍ（平年比115％～317％）で神門は平年並、他は平年より多いかかなり多かった。月間日照時間は平年比67％～85％で神門は平年よりかなり少なく、他は平年より少なかった。

【上旬】

高気圧に覆われ晴れた日もあったが、湿った空気の影響を受け曇りや雨の日が多かった。８日は台風第９号の影響で大荒れとなった所があり、日最大１時間降水量が延岡で84.5ｍｍ、西米良で79.5ｍｍ、日最大10 分間降水量が西米良で25.0ｍｍ、野尻で20.0ｍｍを観測し、いずれも観測史上１位を更新した。また、８日は野尻で日最大１時間降水量48.5ｍｍを観測し、８月の極値を更新した。
県内各地の旬平均気温は、平年差－0.6℃～＋0.4℃で串間は平年より高く、他は平年並か平年より低かった。旬降水量は、103.5ｍｍ～280.0ｍｍ（平年比91％～246％）で延岡は平年よりかなり多く、宮崎、日之影、野尻、国富、赤江は平年並、他は平年より多かった。旬日照時間は、平年比73％～103％で古江、神門は平年より少なく、他は平年並だった。
宮崎市の旬平均気温、旬降水量、旬日照時間はいずれも平年並だった。

【中旬】

九州付近に前線が停滞し、湿った空気の影響を受けて雨の日が多く、この期間の降水量が1000ｍｍを超える所があった。11 日はえびので日最大10 分間降水量20.5ｍｍを観測し８月としての極値を更新した。また、鞍岡では日最高気温が19.8℃を観測するなど、８月として日最高気温の低い方からの極値を更新した所があった。
県内各地の旬平均気温は、平年差－3.3℃～－1.8℃で全ての地点で平年よりかなり低かった。旬降水量は、304.0ｍｍ～1329.5ｍｍ（平年比320％～1041％）で全ての地点で平年よりかなり多いか多かった。旬日照時間は、平年比2％～15％で全ての地点でかなり少なかった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり低く、旬降水量は平年よりかなり多く、旬日照時間は平年よりかなり少なかった。

【下旬】

期間の前半は湿った空気や気圧の谷の影響等で曇りや雨となったが、後半は高気圧に覆われて晴れた日が多かった。
県内各地の旬平均気温は、平年差－0.1℃～＋0.9℃で全ての地点で平年並か平年より高かった。旬降水量は、2.0ｍｍ～96.5ｍｍ（平年比1％～69％）で日之影、神門、加久藤、赤江は平年よりかなり少なく、他は平年並か平年より少なかった。旬日照時間は、平年比108％～139％で都城は平年よりかなり多く、他は平年並か平年より多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年より少なく、旬日照時間は平年より多かった。