令和2年7月農業気象月報

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概要

令和2年(2020年)7月
宮崎地方気象台

7月の気象概況

期間を通して、梅雨前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多く、大雨となった日があった。
なお、九州南部は、28 日ごろ梅雨明け(平年より14 日遅く、昨年より4日遅い)したと見られる。
県内各地の月平均気温は平年差-1.7℃~-0.8℃で平年よりかなり低いか、平年より低かった。月降水量は436.5 ㎜~1578.0 ㎜(平年比152%~289%)で平年よりかなり多いか、平年より多かった。月間日照時間は平年比62%~77%で平年よりかなり少ないか、平年より少なかった。

【上旬】

高気圧に覆われて晴れた日もあったが、期間を通して、梅雨前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった。また、この期間は、気温が平年より低く推移し、2日に日最低気温が小林16.6℃を観測し、日最低気温の低い方からの7月の極値を更新した。特に4日は、梅雨前線が九州付近に停滞したため大雨となった所があり、日最大10 分間降水量が国富17.5 ㎜、高千穂15.0 ㎜、日最大1時間降水量が西米良70.0 ㎜を観測し、それぞれ7月の極値を更新、更に加久藤では、日最大1時間降水量74.5 ㎜を観測し、観測史上1位を更新した。
生物季節観測では、あぶらぜみの初鳴を平年より7日早い2日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差-1.9℃~-0.9℃で小林は平年よりかなり低く、他は平年より低かった。旬降水量は、253.5 ㎜~1014.5㎜(平年比199%~665%)で高千穂、鞍岡は平年より多く、他は平年よりかなり多かった。旬日照時間は、平年比38%~65%で都城、宮崎、油津、串間は平年よりかなり少なく、他は平年より少なかった。
宮崎市の旬平均気温は平年より低く、旬降水量は平年よりかなり多く、旬日照時間は平年よりかなり少なかった。

  日々の天気概況 宮崎市の昼間の天気
1日 湿った空気の影響を受けたが、次第に高気圧に覆われた。 晴時々曇
2日 高気圧に覆われたが、次第に湿った空気の影響を受けた。 曇時々晴
3日 梅雨前線の影響を受けた。 大雨
4日 梅雨前線の影響を受けた。 大雨後曇時々晴、雷を伴う
5日 梅雨前線の影響を受けた。 雨時々曇、雷を伴う
6日 梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 雨時々曇、雷を伴う
7日 梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 大雨時々曇、雷を伴う
8日 梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 曇時々雨、雷を伴う
9日 梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 雨時々曇
10日 梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 曇時々雨、雷を伴う

【中旬】

期間の終わり頃に高気圧に覆われて晴れた日もあったが、梅雨前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった。特に11日から12 日にかけて山沿いを中心に大雨となり、解析雨量ではえびの市付近でおよそ80 ㎜の猛烈な雨となった。更に、19 日に日最大10分間降水量が鞍岡で22.0 ㎜を観測し、7月の極値を更新した。また、平年より日照時間の少ない状態が続いているため、20 日に日照不足に関する宮崎県気象情報第1号を発表した。
県内各地の旬平均気温は、平年差-1.4℃~-2.7℃で全ての観測所で平年よりかなり低かった。旬降水量は、43.5 ㎜~307.0 ㎜(平年比57%~247%)で都城、高千穂、古江、鞍岡、諸塚、日向は平年より多く、他は平年並だった。旬日照時間は、平年比38%~63%で延岡、高千穂、古江、鞍岡、西都は平年より少なく、他は平年よりかなり少なかった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり低く、旬降水量は平年並で、旬日照時間は平年よりかなり少なかった。

  日々の天気概況 宮崎市の昼間の天気
11日 梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 曇時々雨、雷を伴う
12日 梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 曇時々雨
13日 気圧の谷や湿った空気の影響を受けた。
14日 梅雨前線の影響を受けた。 曇時々雨
15日

気圧の谷や湿った空気の影響を受けた。

曇時々雨
16日 梅雨前線の影響を受けた。
17日 湿った空気や梅雨前線の影響を受けたが、次第に高気圧に覆われた。 曇一時雨後時々晴、霧を伴う
18日 高気圧に覆われたが、次第に梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 晴時々曇
19日 梅雨前線や湿った空気の影響を受けたが、次第に高気圧に覆われた。 曇時々晴一時雨、雷を伴う
20日 高気圧に覆われたが、一時湿った空気の影響を受けた。 晴時々雨

【下旬】

高気圧に覆われて晴れた日もあったが、期間を通して、梅雨前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった。24 日は、九州付近に停滞した梅雨前線の影響で大気の状態が非常に不安定となって大雨となった所があり、日最大1時間降水量が串間で63.5 ㎜の非常に激しい雨を観測し、7月の極値を更新した。
また、九州南部は、28 日ごろ梅雨明け(平年より14 日遅く、昨年より4日遅い)したと見られる。
生物季節観測では、さるすべりの開花を平年より8日早い22 日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差-0.9℃~+0.2℃で平年より低いか、平年並だった。旬降水量は、80.5 ㎜~351.0 ㎜(平年比72%~221%)で延岡、高千穂、鞍岡、日向、神門、野尻、深瀬は平年並で、他は平年より多かった。旬日照時間は、平年比79%~105%で鞍岡、小林は平年より少なく、他は平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年並で、旬降水量は平年より多く、旬日照時間は平年並だった。

  日々の天気概況 宮崎市の昼間の天気
21日 高気圧に覆われた。
22日 高気圧に覆われたが、一時湿った空気の影響を受けた。 晴時々曇
23日 高気圧に覆われたが、次第に気圧の谷や湿った空気の影響を受けた。 曇時々晴後雨、雷を伴う
24日 梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 雨時々曇、雷を伴う
25日 梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 曇後一時晴
26日 梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 雨時々曇、雷を伴う
27日 湿った空気の影響を受けた。 曇時々雨、雷を伴う
28日 湿った空気の影響を受けたが、次第に高気圧に覆われた。 曇時々晴一時雨、雷を伴う
29日 高気圧に覆われた。
30日 高気圧に覆われた。
31日 高気圧に覆われた。