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概要
令和2年(2020年)6月
宮崎地方気象台
6月の気象概況
今期間は、梅雨前線や湿った空気等の影響で曇りや雨の日が多く、日降水量が100 ㎜を超える大雨となった日もあったが、高気圧に覆われて晴れた日があった。そのため、暖かい空気の流れ込みや強い日射の影響で気温が平年より高く推移し、月平均気温が赤江24.3℃、串間24.0℃、都城23.8℃、加久藤23.3℃、小林23.2℃、神門22.4℃、高千穂22.1℃、鞍岡21.0℃を観測し、月平均気温の高い方からの6月の極値を更新した。また、月降水量が都農378.5 ㎜を観測し、月降水量の少ない方からの6月の極値を更新した。
県内各地の月平均気温は平年差+0.6℃~+1.4℃で油津、古江、日向、西米良、西都は平年より高く、他は平年よりかなり高かった。月降水量は261.0 ㎜~1535.5 ㎜(平年比70%~180%)で都城、えびの、深瀬は平年よりかなり多く、西米良、加久藤、野尻、国富、串間は平年より多く、古江、日向は平年より少なく、他は平年並だった。月間日照時間は平年比83%~113%で西都は平年より多く、他は平年より少ないか、平年並だった。
【上旬】
高気圧と梅雨前線や気圧の谷の影響を交互に受けて、天気は短い周期で変化した。また、この期間は、暖かい空気の流れ込みで気温が平年より高く推移し、日最高気温が7月下旬から8月上旬並の日があった。
生物季節観測では、きあげはの初見を平年より49 日遅い2日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差+0.5℃~+1.9℃で平年よりかなり高いか、平年より高かった。旬降水量は、11.5 ㎜~122.0 ㎜(平年比16%~127%)で串間は平年より多く、他は平年より少ないか、平年並だった。旬日照時間は、平年比83%~101%で古江、加久藤は平年より少なく、他は平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年より少なく、旬日照時間は平年並だった。
日々の天気概況 | 宮崎市の昼間の天気 | |
---|---|---|
1日 | 気圧の谷や湿った空気の影響を受けた。 | 曇一時雨 |
2日 | 高気圧に覆われたが、次第に梅雨前線の影響を受けた。 | 晴後時々曇 |
3日 | 梅雨前線の影響を受けた。 | 雨一時曇 |
4日 | 梅雨前線の影響を受けた。 | 雨時々曇 |
5日 | 高気圧に覆われたが、次第に湿った空気や気圧の谷の影響を受けた。 | 晴後時々曇 |
6日 | 梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 | 雨時々曇 |
7日 | 高気圧に覆われたが、一時湿った空気の影響を受けた。 | 晴一時曇 |
8日 | 高気圧に覆われたが、次第に湿った空気の影響を受けた。 | 曇時々晴 |
9日 | 梅雨前線の影響を受けた。 | 雨時々曇 |
10日 | 高気圧に覆われた。 | 晴 |
【中旬】
期間を通して、梅雨前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった。このため日降水量が、11 日にえびので258.0 ㎜、西米良で110.0 ㎜、椎葉で104.0 ㎜、12 日にえびので131.0 ㎜を観測し、大雨となった所があった。また19 日は、梅雨前線の南下に伴い南部平野部を中心に荒れた天気となった。
生物季節観測では、あじさいの開花を平年より13 日遅い12 日に、やまはぎの開花を平年より66 日早い17 日に観測し、これまでの最早を記録した。
県内各地の旬平均気温は、平年差+1.1℃~+2.6℃で古江は平年より高く、他は平年よりかなり高かった。旬降水量は、61.0 ㎜~749.5㎜(平年比37%~235%)でえびのは平年よりかなり多く、延岡、宮崎、日向、西都、国富は平年より少なく、他は平年より多いか、平年並だった。旬日照時間は、平年比31%~76%で平年よりかなり少ないか、平年より少なかった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり高く、旬降水量と旬日照時間は平年より少なかった。
日々の天気概況 | 宮崎市の昼間の天気 | |
---|---|---|
11日 | 梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 | 雨、雷を伴う |
12日 | 梅雨前線の影響を受けた。 | 曇時々晴後雨 |
13日 | 湿った空気の影響を受けた。 | 曇時々雨 |
14日 | 湿った空気の影響を受けた。 | 曇時々晴後雨、雷を伴う |
15日 | 梅雨前線の影響を受けた。 | 雨時々曇、雷を伴う |
16日 | 梅雨前線の影響を受けたが、次第に高気圧に覆われた。 | 曇後晴 |
17日 | 梅雨前線の影響を受けた。 | 曇後時々雨 |
18日 | 梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 | 雨時々曇 |
19日 | 梅雨前線の影響を受けたが、次第に高気圧に覆われた。 | 雨後晴時々曇 |
20日 | 気圧の谷や湿った空気の影響を受けた。 | 曇時々雨 |
【下旬】
期間の前半は、高気圧に覆われて晴れた日が多かったが、後半は、梅雨前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった。
25 日は暖かい空気が流れ込み、赤江で全国で最も高い日最高気温34.6℃を観測し、日最高気温の高い方からの6月の極値を更新した。また、27 日から28 日と30 日は、九州付近に停滞した梅雨前線の影響で大気の状態が非常に不安定となって大雨となった所があり、土砂災害発生の危険度が高まったとして、小林市、綾町に土砂災害警戒情報を発表した。
県内各地の旬平均気温は、平年差-0.7℃~+0.8℃で全ての観測所で平年並だった。旬降水量は、96.5 ㎜~689.0 ㎜(平年比71%~275%)で宮崎、油津、西米良、小林、串間は平年より多く、他は平年よりかなり多いか、平年並だった。旬日照時間は、平年比124%~171%で西都、小林は平年よりかなり多く、他は平年より多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年並で、旬降水量と旬日照時間は平年より多かった。
日々の天気概況 | 宮崎市の昼間の天気 | |
---|---|---|
21日 | 湿った空気の影響を受けた。 | 曇時々雨 |
22日 | 高気圧に覆われた。 | 晴 |
23日 | 高気圧に覆われた。 | 晴 |
24日 | 高気圧に覆われたが、次第に湿った空気の影響を受けた。 | 晴時々曇 |
25日 | 湿った空気の影響を受けた。 | 曇一時雨後一時晴 |
26日 | 梅雨前線の影響を受けた。 | 曇時々雨一時晴、雷を伴う |
27日 | 梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 | 大雨時々曇、雷を伴う |
28日 | 梅雨前線の影響を受けたが、次第に高気圧に覆われた。 | 晴一時雨後曇 |
29日 | はじめ高気圧に覆われたが、次第に梅雨前線や湿った空気の影響を受けた。 | 曇時々雨一時晴 |
30日 | 梅雨前線の影響を受けた。 | 大雨後時々曇、雷を伴う |