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概要
令和2年(2020年)1月
宮崎地方気象台
1月の気象概況
上旬は、高気圧に覆われて概ね晴れた日が多かったが、中旬から下旬にかけて、高気圧と低気圧、気圧の谷などの影響を交互に受け、天気は短い周期で変化した。また、季節外れの温かい空気の流れ込みで気温が平年より高く推移し、湿った空気の影響も加わり大気の状態が非常に不安定となり、大雨となった所があった。このため月平均気温が赤江10.2℃、延岡9.0℃、小林8.3℃を観測、月降水量も古江244.5 ㎜、都農179.5 ㎜、赤江144.5 ㎜を観測して、月平均気温が高い方から、月降水量が多い方からそれぞれ1月の極値を更新した。
県内各地の月平均気温は平年差+1.9℃~+2.9℃で全ての観測所で平年よりかなり高かった。月降水量は72.5 ㎜~244.5 ㎜(平年比102%~459%)で古江、北方、延岡、日向、国富、宮崎は平年よりかなり多く、深瀬、串間は平年並で、他は平年より多かった。月日照時間は平年比81%~95%で延岡、日向、神門、都城は平年よりかなり少なく、高千穂、鞍岡は平年並で、他は平年より少なかった。
【上旬】
期間を通して、高気圧に覆われて晴れた日が多かった。8日は冬型の気圧配置となり、日最大風速が西都で西の風13.4m/s、日最大瞬間風速が、赤江で西の風26.7m/s、西都で西の風20.6m/s を観測した。また、日最大10 分間降水量でも高千穂で4.5 ㎜を観測し、それぞれ1月の極値を更新した。
生物季節観測では、うめの開花を平年より14 日早い8日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差+1.2℃~+3.1℃で延岡、小林は平年よりかなり高く、他は平年より高かった。旬降水量は、1.0 ㎜~29.5 ㎜(平年比7%~126%)で小林は平年より多く、日向、西都、宮崎、串間は平年より少なく、他は平年並だった。旬日照時間は、平年比114%~156%で全ての観測所で平年よりかなり多いか、平年より多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年より少なく、旬日照時間は平年よりかなり多かった。
日々の天気概況 | 宮崎市の昼間の天気 | |
---|---|---|
1日 | 高気圧に覆われた。 | 快晴 |
2日 | 高気圧に覆われた。 | 快晴 |
3日 | 高気圧に覆われた。 | 快晴 |
4日 | 高気圧に覆われた。 | 快晴 |
5日 | 気圧の谷の影響を受けた。 | 晴 |
6日 | 高気圧に覆われたが、次第に湿った空気の影響を受けた。 | 曇時々晴 |
7日 | 湿った空気の影響を受けた。 | 曇後一時晴 |
8日 | 冬型の気圧配置となった。 | 晴、大風を伴う |
9日 | 高気圧に覆われた。 | 晴 |
10日 | 高気圧に覆われた。 | 晴 |
【中旬】
高気圧と気圧の谷や湿った空気の影響を交互に受け天気は短い周期で変化した。12 日は、前線を伴った低気圧が、九州の南海上を東進したため、南部平野部を中心に荒れた天気となった所があった。
県内各地の旬平均気温は、平年差-0.2℃~+0.8℃で高千穂、鞍岡、西米良、加久藤、宮崎は平年より高く、他は平年並だった。旬降水量は、3.0 ㎜~26.0 ㎜(平年比13%~98%)で鞍岡は平年よりかなり少なく、高千穂は平年より少なく、他は平年並だった。旬日照時間は、平年比61%~87%で西都は平年並で、他は平年より少なかった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年並で、旬日照時間は平年より少なかった。
日々の天気概況 | 宮崎市の昼間の天気 | |
---|---|---|
11日 | 気圧の谷や湿った空気の影響を受けたが、次第に高気圧に覆われた。 | 曇時々晴 |
12日 | 低気圧の影響を受けたが、次第に高気圧に覆われた。 | 晴時々曇一時雨 |
13日 | 高気圧に覆われた。 | 快晴 |
14日 | 気圧の谷や湿った空気の影響を受けた。 | 雨時々曇一時晴 |
15日 | 高気圧に覆われた。 | 晴後時々薄曇 |
16日 | 気圧の谷や湿った空気の影響を受けた。 | 曇後雨 |
17日 | 気圧の谷の影響を受けた。 | 雨後時々曇一時晴 |
18日 | 高気圧に覆われた。 | 晴 |
19日 | 高気圧に覆われた。 | 晴時々曇 |
20日 | 高気圧に覆われた。 | 晴 |
【下旬】
期間の中頃までは、前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かったが、期間の終わりは、冬型の気圧配置となり概ね晴れた。期間の中頃までは、寒気の南下が弱く、気温は平年より高く推移し、23 日は日最高気温が延岡23.9℃、古江20.7℃、小林20.6℃を観測し、日最高気温の高い方からの1 月の極値を更新した。また、27 日は前線を伴った低気圧が発達しながら九州付近を通過したため、日降水量が古江211.0 ㎜、都農105.0 ㎜、北方95.5 ㎜、赤江76.5 ㎜を観測し、日最大1 時間降水量も古江91.5 ㎜、日最大10 分間降水量が古江21.5 ㎜、北方8.5 ㎜を観測し、日最大風速は、赤江で北東の風18.1m/s、日最大瞬間風速は、鞍岡で南西の風24.2m/s、西都で北東の風21.1m/s を観測し、それぞれ1 月の極値を更新した。また、30 日は上空に強い寒気が流れ込んだ影響で、大気の状態が不安定となり宮崎市では雷を伴い1983 年以来37 年ぶりに氷あられを観測した。
生物季節観測では、ひばりの初鳴を平年より20 日早い21 日に、つばきの開花を平年より4日早い22 日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差+3.4℃~+5.5℃で全ての観測所で平年よりかなり高かった。旬降水量は、52.5 ㎜~236.5 ㎜(平年比170%~1148%)で深瀬、串間は平年より多く、他は平年よりかなり多かった。旬日照時間は、平年比51%~73%で平年よりかなり少ないか、平年より少なかった。
宮崎市の旬平均気温は平年よりかなり高く、旬降水量は平年よりかなり多く、旬日照時間は平年よりかなり少なかった
日々の天気概況 | 宮崎市の昼間の天気 | |
---|---|---|
21日 | 高気圧に覆われた。 | 快晴 |
22日 | 気圧の谷の影響を受けた。 | 曇後一時雨 |
23日 | 前線や湿った空気の影響を受けた。 | 雨後晴一時曇 |
24日 | 前線や湿った空気の影響を受けた。 | 曇 |
25日 | 前線や湿った空気の影響を受けた。 | 雨 |
26日 | 前線や湿った空気の影響を受けた。 | 雨時々曇 |
27日 | 前線や低気圧の影響を受けた。 | 大雨 |
28日 | 高気圧に覆われた。 | 晴 |
29日 | 冬型の気圧配置となった。 | 晴時々曇 |
30日 | 冬型の気圧配置となった。 | 晴時々曇一時雨、雷・あられを伴う |
31日 |
冬型の気圧配置となった。 | 晴 |