平成30年4月農業気象月報

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概要

平成30年（2018年）4月
宮崎地方気象台

4月の気象概況

期間の前半は、高気圧に覆われて概ね晴れの日が続いたが、後半は、前線を伴った低気圧や気圧の谷及び湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった。特に１４日と２４日は、前線の通過や低気圧の影響で日降水量が50ｍｍ以上を観測した所があり、まとまった雨となった。
また、西米良で日最大及び日最大瞬間風向・風速、古江で日最低気温の低い方から並びに鞍岡と加久藤で日最高気温の高い方からの４月の１位をそれぞれ更新し、古江で月間日照時間の多い方からの４月の１位を更新した（４月の極値更新表参照）。
県内各地の月平均気温は平年差+0.8℃～+1.7℃で平年より高いか平年よりかなり高かった。月間降水量は43.0ｍｍ～358.0ｍｍ（平年比20％～113％）で平年よりかなり少なく、鞍岡、西米良、加久藤、小林、油津では平年より少なく、えびのでは平年より多かった。月間日照時間は平年比116％～139％で平年よりかなり多いか平年より多かった。

【上旬】

期間のはじめと終わりは高気圧に覆われて概ね晴れたが、中頃は前線や気圧の谷、湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった。７日は、気圧の傾きが大きくなり、西米良で日最大風向・風速9.8ｍ/ｓ（東北東）、日最大瞬間風向・風速18.1ｍ/ｓ（東北東）を観測し、それぞれ４月の１位を更新した。８日は、寒気の流れ込みと放射冷却の影響で冷え込み、古江で0.0℃を観測し、日最低気温の低い方からの４月の１位を更新した。
生物季節観測では、ノダフジの開花を平年より５日早い３日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差+0.9℃～+1.8℃で全ての観測所で平年より高かった。旬降水量は、0.5ｍｍ～43.0ｍｍ（平年比1％～38％）で平年より少ないか、平年よりかなり少なかった。旬日照時間は、平年比102％～151％で平年より多く、古江、延岡、日向、宮崎、油津では平年よりかなり多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年よりかなり少なく、旬日照時間は平年よりかなり多かった。

【中旬】

この期間は高気圧に覆われて晴れの日と、低気圧や前線等の影響で曇りや雨の日が、短い周期で経過した。１４日と１７日は、前線の通過や低気圧の影響でまとまった雨となり、２０日は、強い日射の影響で気温が上がり、鞍岡で27.8℃を観測、加久藤で30.0℃の真夏日を観測し、日最高気温の高い方からのそれぞれ４月の１位を更新した。
生物季節観測では、キアゲハの初見を平年より２日早い１２日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差+0.8℃～+1.8℃で全ての観測所で平年より高かった。旬降水量は、23.5ｍｍ～156.5ｍｍ（平年比29％～161％）の平年並で、加久藤、えびの、小林、油津では平年より多く、古江、北方、延岡では平年より少なかった。旬日照時間は、平年比121％～144％で平年より多いか、平年よりかなり多かった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年並で、旬日照時間は平年よりかなり多かった。

【下旬】

期間の前半は、気圧の谷や湿った空気等の影響で曇りや雨の日が多く、特に２４日は、低気圧や前線の影響で大気の状態が不安定となり、えびのでは、日降水量が100ｍｍを超える大雨となった。後半は、高気圧に覆われて概ね晴れた。
生物季節観測では、シオカラトンボの初見を平年より１８日早い２５日に観測、ホタルの初見を平年より１９日早い２７日に観測した。
県内各地の旬平均気温は、平年差+0.7℃～+2.2℃で平年より高く、小林、都城では平年よりかなり高かった。旬降水量は、8.5ｍｍ～158.5ｍｍ（平年比14％～153％）で平年より少なく、延岡、日向、西都、国富、宮崎では平年よりかなり少なく、高千穂、鞍岡、西米良、深瀬では平年並で、えびのでは平年より多かった。旬日照時間は、平年比115％～137％で平年より多く、日向、宮崎、油津では平年並だった。
宮崎市の旬平均気温は平年より高く、旬降水量は平年よりかなり少なく、旬日照時間は平年並だった。